健康な生活を送るためには、どのようなことを知っておくと良いのだろうか。まず、がんという病気を挙げると、その原因はがんの種類によって異なり、胃がんでは塩分の摂り過ぎや喫煙がその要因とされている。肺がんの原因としては喫煙がその最たるものだが、非喫煙者も発症することがあり、治療が難しいことから早期発見が望まれる。また、大腸がんは、過度な脂肪の摂取や飲酒がリスク要因となる。

さらに、子宮頸がんはヒトパピローマウイルスの感染によるものといわれ、乳がんは女性ホルモンや遺伝の他に、生活を置く上でのさまざまな習慣もその原因となっている。がんは初期段階では自覚症状が少なく、症状を感じた頃には進行していることも少なくない。原因に心当たりがなくても、定期的な検診を行うことが、健康を守る上でとても重要となる。

次に、心臓病や脳卒中といった循環器疾患を予防するためには、まず高血圧を予防することが大切である。カリウムを水分と一緒に摂取することで余分なナトリウムを排出することができるほか、減塩を心掛けることによって、塩分の摂り過ぎを防げる。また、食べすぎや飲みすぎ、運動不足などの生活習慣を見直すことや、摂取する油脂の種類を選んだり量を摂り過ぎないよう注意することによって、LDLコレストロール値を下げ、脂質異常症になるのを防げる。日本人の食事は塩分を取りやすいため注意する必要があるものの、伝統的な和食は栄養のバランスが取りやすくおすすめである。